ぬかるんだピッチでも奮闘
丸岡は4-4-2の2列目、センタハーフとして出場する。
ピッチコンディションは荒れていた。ドルトムントⅡはロングボールを主体として攻撃を仕掛けていく。CFのドゥクシュに当てようとするが、上手く収まらない。
「立ち上がりはずっとロングボールばかりやったんで、自分自身もボールを触ってなくて。セカンドボールを拾うっていう形で、ボールを触らなかったんで、自分の持ち味は出なかったです」
11分、ヘルデンハイムが先制する。ラインハルトがミドルレンジから放ったライナー性のクロスを、ゲーレルトが押し込む。
18分、ヘルデンハイムが追加点を挙げる。左からの折り返しを、バグセシが突き刺す。
ドルトムントⅡが劣勢に立たされる中、重馬場で、丸岡は奮戦した。ぬかるんだピッチに足を取られながら、走った。徐々にボールに触り始める。
「後半は、自分にもボール来るようになって、どんどん前も向けるようになって。そこで前の選手にパスを出したり、ロングフィードをしたり、そういう形が出せたかな、と思います」
前半の途中からもその形は見え始めたが、両サイドのホルマン、ケフキルへとロングフィードする。パスを供給する。幾度も攻撃を組み立てる。ドルトムントⅡは相手のゴールを脅かしていく。が、最後のところで決め切れない。74分、丸岡が前方のニヤルコへとラストパスを送る。ボールは通り抜けていってしまう。83分、丸岡はピッチを後にした。
84分、モラビトが決めて、ヘルデンハイムが0-3でゲームを制した。
【次ページ】トップチームの選手と練習することも