勝負に対する心構えをどう植えつけるか
試合は開始早々から相手を圧倒する。ボールもよく動き、よくつながる。しかし、決定的チャンスを何度も何度も作るものの肝心のゴールが決まらない。前半だけでもポストを叩くシーンが3度はあった。
後半も試合の流れは変わらず何度も決定的なシーンは作れていた。後半20分過ぎであったろうか、前節からスタメンの渡邉からのクロスを山根が頭で押し込み、待ちに待った先制点。
その後相手のキックオフからすぐにボールを奪い取り、決定的な1対1が訪れるがこれを決めてとどめを刺すことができなかった。このシーンがこの試合の象徴的なシーンだったように思う。
その後も何度もチャンスはあるが、追加点が奪えず、残り時間も30秒を切ったところで、FKからゴール前に運ばれ、跳ね返しを拾われ、シュート性のボールがセンタリングとなり、ゴール前で合され失点。終了間際で追いつかれ、同点で延長戦に持ち込まれてしまった。
延長戦でも何度もチャンスはあるものの2点目をとることができず、ついにはPK戦。嫌な流れであったが、この接戦をものにし、何とか次に駒を進められた。
しかしながらこの試合は、勝負に対する心構えをどう植えつけるか。自分としてもチームをマネジメントする上で非常に難しいものがあったが、学ぶべき点もたくさんあった。勝てたからよかったものの、逃げ切りに対しての交代カードの使い方。人選。心を鬼にした采配がまだ自分には欠けている。それを痛感した試合だった。