多彩な顔ぶれの攻撃陣ほかに守備にも注目
そんなセレッソの試合では過去、記録的なゴール数が生まれている。だが、よりネットが揺れたのはセレッソの守るゴールだった。
1998年4月15日、対ジュビロ磐田戦。このシーズンの得点王を獲得することになる中山雅史に5点を決められ、なんと1-9で敗れてしまった。9得点は1試合での最多得点であり、この試合で中山が記録した5点も個人での1試合最多タイである。
また合計最多得点は1998年8月8日の試合で、これまたセレッソが絡んでいる。柏レイソルと対戦し、両チーム合わせて12得点が生まれた。そして、セレッソは打ち合いの末に5-7で敗れている。
紹介した2試合とも1998年の出来事だ。情熱的な解説でお馴染みの松木安太郎に率いられたこの年のセレッソは、1stステージ9位、2ndステージ13位。年間順位9位でフィニッシュ。
ちなみに昨シーズン、4位で終えたセレッソの失点は32点。これはリーグ3番目の少なさである。過去には記録的な大敗も経験したが今は違う。多彩な顔ぶれの攻撃陣に目が向きがちだが、今のセレッソは守備の堅さも注目に値することを記しておきたい。
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