まさかの長谷部トップ下
「ウズベキスタン戦は北朝鮮戦とは違う戦いになる。今回も絶対に勝ち点3を取らないといけないけど、戦い方は違ってくると思うんで、その中で自分がやるべきことを考えながら試合で出していければいいですね。
圭佑が予選の残り全部ダメってわけじゃないだろうし、もちろん早く帰ってきてくれることに越したことはないけど、僕らが今、やらなきゃいけないのは試合に集中すること。彼が帰ってくる場所がないくらいのプレーを他の選手たちができるようにしないといけない。
僕もキャプテンとしてチームを前へ前へっていう意識にすることをやんなきゃいけないと感じてます。こういう厳しい環境を経験することで、自分がもう1つ上にいけるんじゃないかっていう思いもあるから、そういう部分では予選を楽しんでいる部分はあるのかもしれないです。
まあ、そんなに気負ってるわけではないし。ドイツももう開幕してますし、コンディションはいいんで」と自信を持って3次予選で最も難易度の高いゲームに挑もうとしていた。
迎えた当日。メディアに配られたメンバーリストは意外なものだった。GK川島永嗣、内田、吉田、今野泰幸、駒野友一の最終ラインと、右FW岡崎慎司、左FW香川、1トップ・李忠成の前線は北朝鮮戦と同じだったが、中盤の構成は全く違っていた。
ザックジャパン発足後はほとんど出場機会のなかった阿部勇樹をアンカーに置き、長谷部と遠藤保仁をその前に配置するという4-1-4-1に近い布陣を採ったのだ。攻撃時は長谷部がトップ下に上がり、完全にアタッカーとしてプレーすることになった。ザック監督はボルフスブルクで彼がこの位置で起用されたのを見ていたのかもしれない。
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