準決勝でのローマダービーは実現せず【写真:goal.com】
29日に行われたコッパ・イタリア準々決勝、ナポリ対ラツィオの一戦は、1-0でホームのナポリが勝利を収め、ベスト4進出を決めた。
リーグ戦で2試合連続ドローのナポリは、1月加入のジョルジーニョが初先発。ゴールマウスにレイナが戻り、前線はイグアイン、カジェホン、インシーニェの3トップで臨んだ。対する王者ラツィオは、クローゼが体調不良で欠場。エルナネスもベンチスタートとなった。
前半はナポリがやや優勢。9分にインシーニェのスルーパスから、イグアインがペナルティーエリア内で左足シュートに持ち込むが、厳しい角度からのシュートはGKベリシャに阻まれる。17分には、カジェホンからイグアインに惜しいクロスが出たが、シアニのクリアで惜しくもシュートにつながらなかった。
徐々に拮抗した展開となる中、ナポリは42分にチャンス。ショートコーナーから、ジョルジーニョが左45度からの右足シュートを放つが、これはポストを直撃した。試合はスコアレスのまま前半終了を迎える。
後半に入っても均衡がなかなか破れない。ホームのナポリは再び押し込んでいくが、ラツィオ守備陣を崩せず。決定力を欠き、ベニテス監督は68分にインシーニェを下げてメルテンスを、76分にハムシクに代えてパンデフを投入し、先制点を奪いにかかる。
攻勢を強めるナポリに待望のゴールが生まれたのは、82分だった。マッジョが守備ラインの裏を突いてフィードを受けると、ここはラツィオ守備陣にブロックされたが、こぼれ球をカジェホンがシュート。ボールは枠外に向かっていたが、ゴール前にいたイグアインが素早い反応でこれを押し込み、ついにナポリが先制する。
ナポリはこのリードを守り切ってベスト4進出。準決勝でローマと対戦する。王者ラツィオは2連覇ならず、ベスト8敗退となった。ラツィオが敗れたことにより、昨季の決勝に続く準決勝でのローマダービーは幻となっている。