「アメリカからJリーグ行く選手はあまりいません」
「MLSのレベルはとても上がっていますが、それは高いプロ意識を持って取り組んでいるからです。それはアメリカでは当然のことです。昨年、ニューヨークに多くの人がトライアウトに来ましたが、彼らはクラブの良い環境に信じられない様子でした」
「私がプレーするアメリカにはJリーグから来た選手が何人かいますが、アメリカからJリーグ行く選手はあまりいません」と、彼は続けた。
「私は、両リーグのレベルはほぼ同じだと思います。いくつかの点でJリーグの方が優れているとは思います。しかし、身体能力とスピードに関しては、おそらくアメリカの方が優れています」
木村は、18歳のときに単身米国に渡り、ウエスタンイリノイ大学で4年間プレーした後、2007年、コロラド・ラピッツにドラフトで指名された。彼は太平洋を隔てたことで生まれてしまっているコミュニケーションの難しさ、いわゆる英語と日本語の問題が選手を遠ざける理由の一部であると考える。
「両リーグはほぼ同時期に開始されたため、ある種の対抗心を持っていると思います」。29歳になった木村は語る。
「誰もそれを言わないけど、私は何かがあると思う。両リーグには非常に多くの類似点がある。協力関係を結べば、それが双方の手助けになると思います」
プレミアリーグは、イングランドだけに留まらず世界で地位を確立している。そして、Jリーグがそのレベルで競争したいなら、国際サッカーコミュニティが唯一の助けとなるだろう。MLSとの協力関係は、これからの発展のスタートとして最適なものになると思っている。
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