リバプール主将のMFスティーブン・ジェラードは27日、“ヒルズボロの悲劇”の遺族支援団体に対し、自身のポケットマネーから9600ポンド(約1600万円)を寄付した。アイルランドの情報サイト「ザ・ジャーナル」が伝えている。
“ヒルズボロの悲劇”は、1989年4月15日に行われたFA杯準決勝リバプール対ノッティンガム・フォレストで、ゴール裏の立ち見席に大勢のサポーターが押し寄せたことによって96人の死亡者と766人の重傷者を出したイギリスのスポーツ史上最悪の出来事とされる事故。
キャリアのすべてをリバプールに捧げるジェラードは、エバートンとのマージーサイドダービーを前日に控え「私は支援する立場にあると思う。今が適切なタイミングだと考え、クラブに相談した」と話した。
ジェラードは、事故後にエバートンが行った支援を賞賛。「私の行動とともに、私とリバプールのファンが、エバートンのファンに対して支援を感謝することができる」とダービーを前に寄付を行った理由を語った。
当時10歳だった最年少の犠牲者はジェラードの従兄弟だった。
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