イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、来シーズンもアーセン・ヴェンゲル監督がチームの指揮を執る見通しだ。27日、クラブ幹部が明かした。
ヴェンゲル氏は1996年にアーセナルの監督に就任。食事制限や禁酒の徹底、新たなトレーニング法を導入するなど改革を施し、チームをヨーロッパ屈指の強豪に押し上げた。
ティエリ・アンリやロベール・ピレスなどフランス人選手を多く起用し、“フレンチ・コネクション”と呼ばれた。外国人を多く起用する手法は、プレミアリーグ全体に大きな影響を及ぼしたと言われる。
若手の育成に定評があり、10代後半から20代前半の選手たちを次々とワールドクラスに成長させた。
2003-2004シーズンにはリーグ戦無敗優勝という驚異的な結果を残しているが、2005年以降はタイトルに手が届していない。それでも今シーズンは22節を終えて首位をキープしている。
ひとつのクラブを指揮し続ける人物としては、マンチェスター・ユナイテッドを27年間率いたサー・アレックス・ファーガソン氏が有名だが、昨シーズン限りで退任。現在プレミアリーグではヴェンゲル氏の18シーズンが最長となっている。
ちなみにJリーグで最も長くひとつのクラブを率いのは、2002年から10シーズン、ガンバ大阪で監督を務めた西野朗氏。西野氏は今シーズン、かつてヴェンゲル氏が指揮を執った名古屋グランパスの新監督に就任している。
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