「今日プレーしてみて、気持ちいいくらいまだまだだなって」
「日韓戦の時にはタテパスがもっと入ったけど、今日は難しかった。向こうがブロックを作ってきてたから、俺らももうちょっと引いてもよかったのかもしれない。長谷部さんが出てったら俺が引くとかしていけば、もっと穴が開いたかなと。
監督から言われた部分もあって、俺がバイタルにこだわり過ぎた。真司と入れ替わるとかはあったけど、もっとそういうことが必要だったのかなと思います。
今日プレーしてみて、気持ちいいくらいまだまだだなって。俺のなかでは。まだまだいけるなっていう気持ちもあるから、そう思えているのかな」と柏木は努めて前向きにコメントしたが、大きな挫折感を味わったのは確かだろう。
案の定、6日のウズベキスタン戦のピッチに彼が立つことはなかった。この2011年9月シリーズ以降、柏木はザックジャパンから遠ざかることになる。国内組だけで戦った2012年2月のアイスランド戦では前半45分間だけ出場したが、再浮上のきっかけをつかみきれなかった。
27歳になる2014年に柏木陽介はどのような軌跡を辿るのか…。ブラジルW杯への門戸はまだ閉じられたわけではない。
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