細貝との日本人対決は実現するも…【写真:goal.com】
25日に行われたブンデスリーガ第18節フランクフルト対ヘルタ・ベルリンは、ホームのフランクフルトが1-0で勝利を収めている。それぞれのスターティングラインアップに名を連ねた日本人選手だが、フランクフルトMF乾貴士は56分までプレー、ヘルタMF細貝萌は73分にピッチを退くことになった。
試合が動いたのは36分。DFマルコ・ルスが最終ラインから大きくクリアしたボールにヘルタのCB2人が対処できず。抜け出したフランクフルトFWアレクサンダー・マイヤーがフリーで相手ゴールに迫り、そのまま冷静にリードを奪った。このゴールで、フランクフルトは今季ホーム初白星を手にした。
3試合ぶりに先発出場した乾には後半立ち上がりに見せ場が訪れたが、好機を逃してしまい、その数分後に交代を命じられている。ドイツ『ビルト』はマッチ速報でその場面について次のようなコメントを記した。
「52分:この場面では、乾がもっと良い結果を出さなければいけない! ステファン・アイグナーからのパスを受け、乾はフリーでゴールに向かった。しかし、本来はスピーディーな日本人選手が2人の相手選手に追いつかれている」
なお、乾のプレーに対する『ビルト』の採点は、攻撃陣のアイグナー、ヤン・ローゼンタルと同様にチーム最低タイの5だった(チーム平均点3.77)。またチーム平均点が3.8だった『キッカー』は、乾のパフォーマンスに5.5と単独最低点をつけている。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)
採点を行わない地元メディア『フランクフルター・ルンドシャウ』は、以下のような寸評を記した。
「ひどく低調な内容。ピッチ上、姿が見えなかった。ボールタッチもわずか21で、まるで”異物”のよう。孤立していた上、意欲が見えない。これでは先発メンバーに入る資格がない」
一方、細貝のパフォーマンスに対する『ビルト』の採点は、チーム平均点3.38以上の3と及第点。『キッカー』では4で、チーム平均点3.8以下となった。
フランクフルトはこの勝利で3試合負けなし。順位を14位に上げている。次節のバイエルン・ミュンヘン戦は敵地で戦うことになる。対して連勝が3でストップしたヘルタ。7位に後退し、次節はニュルンベルクをホームに迎える。