川島&吉田が零封【写真:goal.com】
先週末の欧州各国で行われたリーグ戦・カップ戦での日本人選手たちの動向を振り返ってみよう。
イタリア・セリエAではミランMF本田圭佑が26日のカリアリ戦に先発。リーグ2試合連続のスタメン出場で、移籍後初のフル出場を果たした。バロテッリのパスで抜け出しての右足シュートやデ・シリオのクロスに合わせたヘディングなど絶好のチャンスもあったが、いずれもGKの好守に阻まれリーグ初ゴールはならず。チームもミスから先制を許し危機に立たされたが、終盤に入ってバロテッリのFKで追いつくと、89分には本田のCKからパッツィーニが蹴り込んで劇的な逆転勝利を収めた。イタリアでの初アシストが勝ち点3を呼び込み、ミランは2連勝。浮上のきっかけとしたいところだ。
インテルDF長友佑都はカターニア戦に先発フル出場。年明け以降不振を抜け出せないインテルはホームに最下位を迎えた試合にも勝てず、0-0のドローに終わった。辛うじて5位を守っているインテルだが上位との差は開く一方で、下には3チームが1ポイント差に迫ってきている。
ドイツ・ブンデスリーガはウインターブレイクが終了し、後半戦の初戦となる第18節が行われた。シュトゥットガルト対マインツの試合ではDF酒井高徳とFW岡崎慎司がともに先発で激突。シュトゥットガルトが先制して迎えた39分、酒井のミスキックを拾ったモリツが素早く前線にボールを送ると、これに反応した岡崎が頭でのトラップでGKをかわして右足で同点ゴールを蹴り込んだ。その後、終盤に決勝点を奪ったマインツは2-1で勝利。岡崎は今季9点目で、初の二桁に王手をかけるとともに、得点ランク首位にも2点差と迫っている。
MF長谷部誠が負傷で離脱したニュルンベルクは、ホームでホッフェンハイムと対戦。MF清武弘嗣は先発で80分までプレーした。3-0のリードで迎えた70分には清武の右からのクロスを受けたドルミッチが胸トラップから4点目を奪い、ニュルンベルクは4-0の大勝。後半戦初戦にしてようやく今シーズン初の白星を手にした。
フランクフルト対ヘルタ・ベルリンの試合にはフランクフルトMF乾貴士、ヘルタMF細貝萌がともに先発。3試合ぶりスタメンの乾は56分に、細貝は73分にベンチに退いた。試合は前半に相手のミスを突いたフランクフルトが1点を奪い、そのまま勝利を収めている。
シャルケDF内田篤人は日曜日に行われたアウェーのハンブルガーSV戦に先発。攻守にまずまずのパフォーマンスを見せ、3点目のビルドアップに絡むなど3-0の勝利に貢献した。81分には珍しく(今季初)途中交代でベンチに下がっている。37分には相手FWヨンを倒してイエローカードを受け、次節は累積警告で出場停止となった。
ハノーファーDF酒井宏樹はアウェーでのヴォルフスブルク戦に右サイドバックで先発フル出場し、主に守備面で奮闘。3-1で勝利を収めたハノーファーはアウェーでの今季開幕からの連敗を8で止め、順位も10位にまで戻した。酒井宏もこの試合で5枚目のイエローを受けており、次節は出場停止。
イングランドではこの週末にFAカップ4回戦が行われた、MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドは3回戦で敗退したため試合なし。火曜日にはプレミアリーグのカーディフ・シティ戦が行われる。アーセナルがコヴェントリーを下して勝ち進んだ試合では、FW宮市亮はベンチ入りしなかった。
サウサンプトンはチャンピオンシップ(2部)のヨーヴィル・タウンを2-0で破って5回戦進出。DF吉田麻也はフル出場で無失点に貢献した。ロブレンが負傷中ということもあり、リーグ戦でもアピールのチャンスとなるかもしれない。火曜日には首位アーセナルとの対戦だ。
オランダ・エールディビジではフィテッセFWハーフナー・マイクの3試合出場停止が明け、NEC戦に先発フル出場。ゴールを奪うことはできず、1-1の引き分けに終わった。この結果フィテッセは首位アヤックスに2ポイント離されている。
ベルギー1部リーグではスタンダール・リエージュGK川島永嗣が金曜日に行われたアウェーのロケレン戦にフル出場。後半に相手の同点ゴールを阻むなど安定した守備で1-0の完封勝利に貢献した。これで川島はリーグ再開後2試合連続のクリーンシート。首位のスタンダールは2位アンデルレヒトとの7ポイント差を守っている。
スペイン2部ではサバデルMF田邉草民がホームでのポンフェラディーナ戦に先発。3試合連続のスタメン出場で、74分までプレーした。試合は1-1のドローに終わっている。
エルクレスMF杉田祐希也はホームでのテネリフェ戦に71分から交代出場。エルクレスは2-3の敗戦に終わり、2部残留ラインのわずか1ポイント上に位置している。