クラブの株主&ソシオを前にスピーチ【写真:goal.com】
バレンシアのアマデオ・サルボ会長が24日、スペインの銀行バンキアによるクラブ売却に反対するスピーチを株主&ソシオの前で行った。スペイン『マルカ』が伝えている。
バレンシアの本拠地メスタージャで、5000人の株主&ソシオの前でスピーチに臨んだサルボ会長。バンキアが進めるクラブ売却について、次のように意見を述べている。
「(シンガポールの投資家)ピーター・リムは、バンキアがクラブ売却を望んでいることを聞きつけて、このクラブにオファーを提示した。バンキアに向かった買収希望者が、このクラブを訪問することを望むよ。バレンシアの所有者はここにいるのだからね」
バンキアはバレンシア財団がクラブの70%の株式を手にするための増資分として、同財団に8400万ユーロを融資し、それを回収するためにクラブ売却に着手した。バレンシア財団と良好な関係にあるとは言い難いサルボ会長は、同財団がバンキアのクラブ買収を制止するよう願った。
「財団がバンキアの売却をストップさせるために、我々は戦っていくつもりだ。財団とバレンシアが株主総会で説明できるような、透明性のある売却のプロセスを確立するためにね。クラブのプロジェクトを決めるのは、小株主たちであるべきなんだ」
「我々バレンシアの役員会は、最後まで戦い抜く覚悟だ。もし邪魔な存在とされるならば、財団が株主総会を開き、我々を追い出せばいい。しかしながら、我々は真実だけを話し続けていく」
またバンキアに対しては、次のようなメッセージを伝えている。
「バンキアにはバレンシア財団の債権を売ってもらいたい。我々からは違う債権者を求めさせてもらうよ。あなた方が債権者であるよりも、すべてがうまくいくはずだからね」
「バンキアがクラブ売却を望むならば、2つの選択肢がある。バレンシアの株式をそのまま手中に収めるか、我々にクラブ売却の主導権を譲るかだ」
なおメスタージャに集まった株主&ソシオは「サルボ・イエス! バンキア・ノー!」と、サルボ会長への全面的な支持を表明している。