今後はダブルエースも復帰
6位エバートンは、ロベルト・マルティネス新監督による攻撃色注入が奏功。同時に、モイーズ前体制での堅守も維持して、リーグ最少の2敗で22試合を乗り切ってきた。だが、心身両面での疲労が表面化する後半戦をも乗り切る上では、リバプール以上に薄い選手層が大きな不安材料だ。
プレッシャー下のトップ4争いは、若手も多いレギュラー陣はもちろん、監督にとっても未知の世界というリバプールとの共通点もある。
こう考えれば、ユナイテッドにはトップ4争いにおける勝機が十分にある。もちろん、接戦は必至で、パフォーマンス改善は必須だが、1月中にはファーガソン体制の昨季でさえ不可欠だったロビン・ファン・ペルシーが、約1ヶ月半ぶりに戦線に復帰する。
同時に、今季はファン・ペルシーを凌ぐ牽引力を見せてきたウェイン・ルーニーも、元旦後の負傷欠場に終止符を打つ。クラブとの新契約交渉に応じていないルーニーは、来夏の移籍はあり得えても、今冬の放出は非現実的。当人も、移籍志願が噂されながら残留した今季前半戦と同様、ユナイテッドの10番として全力を尽くすに違いない。
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