永井龍も帰国
小野移籍に関する当サイト掲載の拙稿で、以下のように書いた。
「WSWの熱いサポーターでも、小野の退団に関してはそれほど感傷的にはならないだろう。(中略)いくらクラブ創設年からの顔であった小野伸二がいなくなろうとも、(彼らの)クラブへの熱い思いがぶれることはない」
助っ人外国人であるインターナショナル・マーキー(注:サラリーキャップの枠内に入らない特別枠で獲得された外国籍の選手)の移籍は避けられないものと割り切っているのか、クラブのシンボルだった小野の移籍にも、現地のファンの立ち直りは存外に早いようだ。
小野の移籍発表に先んずる1月12日、パース・グローリーに期限付き移籍で所属していた永井龍のセレッソ大阪への復帰が発表された。永井はシーズン当初はチームの主力としてプレーしたが、自らを積極的に起用してくれていたエドワーズ前監督が12月17日に解任されてから、彼のチーム内での立場も大きく変化した。22日の試合でハムストリングを負傷、途中退場してからは試合出場機会も途切れた。
12月初めに話を聞いた時には、「今季のパースで結果を出す」と話していた永井だが、監督解任で大きく変わった潮目は彼の意思を呑みこんでしまった。セレッソの来季の始動に間に合うタイミングでの契約満了が両クラブ間で合意、結果、永井自らの予想よりも早い帰国が決まった。
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