なぜマタを補強しなければならないのか?
BBCによると、ユナイテッドは試合後、メディアに対してマタに関する質問を禁止したが、それでも質問が飛ぶとモイーズ監督は「何も言わない」と口をつぐんだという。23日にも身体検査を受け、正式発表される見込みであるため、早ければ28日のリーグ戦、ホームでのカーディフ戦でデビューする可能性も報じられている。
マタはモウリーニョ監督との不和から出場機会が激減し、今夏ブラジルで行われるワールドカップを見越して移籍に踏み切ったとの見方が強い。
モイーズ監督は以前、「10番のポジションはルーニー、香川、ヤヌザイがプレーできるため、補強は必要ではない」と話していたが、同ポジションの補強に踏み切った形となった。この電撃補強により、香川の出場機会が危ぶまれることは必至となるだろう。
BBCのフィル・マクナルティ編集長はマタの移籍を次のように分析している。
「ユナイテッドの当初の補強候補は左サイドバック、セントラルMF、センターバックだったが、急遽変更された。この補強は、チェルシーとの大一番で完敗したからか? チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を逃さないためか?
リバプールは2010年にCL出場権を逃した際、1シーズンで再び獲得できると思っていたが、いまだに獲得できずにいるという例がある。おそらく今回の補強は、質の高い選手が移籍市場に出たら真っ先に獲得するという類のものだったのかもしれない」
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