フィジカル問題の噂も否定【写真:goal.com】
インテルへの移籍が破談に終わったユヴェントスFWミルコ・ヴチニッチは、22日の練習を欠席した。ユーヴェのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)や代理人は、同選手のフィジカルに問題があるとの噂を否定している。また、同GMはヴチニッチが「元選手」ではないとも語った。
MFフレディ・グアリンとのトレードが成立しかけ、ユヴェントスのチームメートに別れを告げるととこに、ロッカールームを整理してインテルのメディカルチェックを受けたヴチニッチ。だが、その後インテルが一転して取引を中止にしたことで、ヴチニッチはトリノへ戻ることになった。
一部では、メディカルチェックで懸念があったとの噂も流れたが、マロッタGMは22日の会見で、「彼はここ2シーズンで公式戦35試合、43試合に出場している。まったく問題はない」と否定。代理人のアレッサンドロ・ルッチ氏も同様に否定し、法的措置を取る可能性も示唆している。
そのヴチニッチは22日、クラブオフィスでマロッタGMやファビオ・パラティチSD(スポーツディレクター)と会談。同日の練習を休んだ。マロッタGMは会見で、落胆したヴチニッチを慰めたとし、「我々は彼を見はなさない」とコメント。練習を2日間休むように認めたことを明かしている。
イタリアメディアは、インテルのエリック・トヒル会長が22日にユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長と連絡を取っており、グアリンとのトレードではなく、ヴチニッチの単独移籍について話があったのではないかと報じている。
だが、マロッタGMは会見で「現状を考えればないだろう」とコメント。両会長のコンタクトは認めたものの、「ヴチニッチがミラノへ行く具体的な要素はない」と話した。ヴチニッチの今後の去就については、次のように述べている。
「現時点で彼はあらゆる面でユヴェントスの選手であり、日ごとにやるべきことを検討していく。彼のことを元選手と考えなければいけないわけではない」