マロッタGMが「真面目さに欠ける」「今後の交渉は控える」【写真:goal.com】
ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)が22日に会見を開き、FWミルコ・ヴチニッチとインテルMFフレディ・グアリンのトレードが破談に終わったことについて、インテルを痛烈に批判した。
ユーヴェとインテルは20日と21日に両選手のトレードを交渉し、一時は成立に迫った。ヴチニッチはチームメートに別れを告げ、ロッカールームを整理し、インテルのメディカルチェックも受けている。だが、インテルサポーターが怒りをあらわしたこともあって、インテル側が一転して交渉を打ち切ることを決定。ヴチニッチは失意のままトリノへ戻ることになった。
マロッタGMは会見を開いた理由について、インテルの発表は正しくないとし、ユヴェントスと両選手のイメージを守る必要性があると説明。インテル側が「交渉を続けないことに決定した」と発表したことについて、「実際には交渉はまとまっていた。口頭で合意しており、尊重されるべき」と主張し、「悲しい一件において正しくない形で引き出された」と両選手への配慮も示した。
同GMの説明によると、ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長は21日、インドネシアにいるインテルのエリック・トヒル会長とのコンタクトを試みていたという。そして21日10時48分(イタリア時間)、メールでトヒル会長からトレード了承のメッセージを受け取ったそうだ。
マロッタGMは「この30年間でこのようなことは初めて」「我々は大変な困難にある。何があったのか、理解できない」とコメント。インテルとの今後の交渉について「控える。信頼性が欠けているからではない。真面目さを欠いているからだ」と、インテルの姿勢を厳しく非難した。
また、同GMによれば、今回のトレードはインテルの発案とのこと。昨年12月にインテルがヴチニッチとのコンタクトの許可を求め、ユーヴェがトレード要員としてグアリンを求めたそうだ。マロッタGMは「ヴチニッチは素晴らしい選手であり、誰もインテルに荷物を押しつけようなどとは考えていなかった」と強調している。