ウディネーゼにホームで1-2 セードルフ初黒星【写真:goal.com】
22日に行われたコッパ・イタリア準々決勝、ミラン対ウディネーゼの一戦は、2-1でアウェーのウディネーゼが勝利し、準決勝進出を決めた。ミランMF本田圭佑は82分から途中出場したが、ビハインドを背負った苦しい状況からのプレーとなった。
ミランは事前の予想どおりに本田がベンチスタート。代わりにビルサがカカー、ロビーニョとともに2列目に入り、1トップのバロテッリを支える。中盤ではノチェリーノ、守備ラインではラミがスタメンに名を連ねた。
セードルフ体制になって2試合目のミランは、早い時間帯に先制に成功。6分、バロテッリがカウンターを仕掛けると、カカーの展開から右に開いたビルサがグラウンダーのクロスを入れる。ロビーニョのシュートは当たり損ねとなったが、その後ろにいたバロテッリが難なく押し込んだ。
幸先よく先制したミランは、その後もボールをポゼッションし、パスをつないで追加点のチャンスをうかがうが、なかなか決定機をつくれない。すると、徐々に攻撃が停滞し、一方で守備のミスが出始める。36分にはフィジカルのトラブルでサパタがメクセスと交代した。
ミスが大事に至っていなかったミランだが、41分についに失点してしまう。ヴィドマーに抜かれたエマヌエルソンがペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを献上。これをムリエルに叩き込まれ、同点とされて前半を終えた。
後半に入っても、ミランは悪い流れが続く。攻撃ではチャンスをつくれず、守備ではミスが増える。ウディネーゼが決定機を生かせなかったことで、失点には至らなかったが、ピンチを迎える場面が続き、スタンドからはブーイングが浴びせられる。
セードルフ監督が動かない一方で、グイドリン監督は75分、ムリエルに代えてニコ・ロペスを投入。するとこの采配が的中する。78分、そのロペスがスピードに乗ったドリブル突破から、左足のグラウンダーのシュートをゴール右隅に決め、逆転に成功する。
ビハインドを背負ったセードルフ監督は82分、ノチェリーノに代えて本田を投入。その本田は2分後、バドゥへのタックルでイエローカードを出される。勝ち上がっても累積警告で次戦出場停止となった。
流れを変えたかったミランと本田だが、残り少ない時間で変化をつけることはできず。87分、最後の交代枠でエマヌエルソンに代えて復帰したアバーテを投入したが、3分のアディショナルタイムでも大きなチャンスはなく、本田のシュートが外れたところで、試合終了のホイッスルを迎えた。
コッパ・イタリア優勝でヨーロッパリーグ出場権を確保したかったミランだが、11位と不振のリーグ戦で欧州への切符を目指すことになる。一方、5回戦でインテルを下したのに続き、ミランも沈めたウディネーゼは、準決勝でフィオレンティーナ対シエナの勝者と対戦する。