柿谷曜一朗、山口蛍ら若手注目選手の人気上昇で注目されるJ1セレッソ大阪。更にはウルグアイ代表のディエゴ・フォルランの獲得も噂されるなど、オフの話題にも事欠かない。
そんなセレッソだが、昨シーズン限りでレヴィー・クルピ監督が退任。マンチェスター・ユナイテッドの香川真司、フランクフルトの乾貴士、ニュルンベルクの清武弘嗣らを育てた名伯楽は、主力が海外クラブに移籍しても更に若い選手を鍛え上げ、チーム力を保った。
今シーズンから監督を務めるのが、FC東京からやってきたランコ・ポポヴィッチ氏だ。2006年、サンフレッチェ広島にミハイロ・ペトロヴィッチ氏(現浦和レッズ監督)と来日し、コーチを務めた。2009年7月に再び来日すると、下位に低迷していた大分トリニータの監督に就任。結果としてJ1残留は果たせなかったが、その手腕は高く評価された。
2011年にはJFLのFC町田ゼルビアの監督として、クラブを初めてのJリーグ昇格へと導き、2012年から昨シーズンまでFC東京を率いていた。
ポポヴィッチ監督はどのクラブでも決して受け身にならず攻撃を第一とするチームを作り、見る者を魅了してきた。セレッソには若く有望な選手達が揃う。果たして、今あるベースを活かしながらポポヴィッチ監督らしい魅力溢れるサッカーをセレッソでも見せることができるか。新監督に懸かる期待は大きい。
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