今でもトップクラスの実力
「経験と、さらにもう一点」とリュ・チョン記者は続ける。
「パク・チソンは韓国代表の象徴的な存在でもあります。キム・ビョンジ(元韓国代表GK)が“パク・チソンがプレーすれば、相手の脅威になる”と言っていたように、相手チームの目が彼に集まることは間違いありません」
つまり、対戦相手はネームバリューのある選手を重点的にマークするので、相対的に他の選手への対応が弱まるというわけだ。そう考えると韓国代表が得るものは決して少なくないだろう。
あらためて振り返ると、2002年のホン・ミョンボ(当時33歳)、ファン・ソンホン(同34歳)、2006年のチェ・ジンチョル(同35歳)、2010年のアン・ジョンファン(同34歳)と、ワールドカップに臨む韓国代表にはいつもベテラン選手が含まれていた。
しかし、その中にはチームに合流したものの、試合に出場しなかった選手もいる。来る2月で33歳となるパク・チソンの今の実力は、どの程度なのだろうか。
「全盛期を100だとしたら、今は80ぐらいだと思います。それでも韓国代表の中ではトップクラスで、十分に通用するどころか、チームの中心選手になるのではないでしょうか。もし復帰したら先発起用されると私は考えています。ケガでもしないかぎり、わざわざ招集したパク・チソンを使わないということは考えられないので」
ますます期待が高まるパク・チソンの代表復帰説。就任当初から構想していたというホン・ミョンボ監督の“最後のピース”は埋まるだろうか。あとはそう遠くない、パク・チソン本人の決断を待つばかりだ。
【了】
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