ネイマールの移籍金、実際よりも50億円以上高かった可能性
FCバルセロナにサントスから、ネイマール・ダ・シルバが移籍してきて、半年目を迎えようとしている。本人もバルセロナの生活やチームになじみ始めたところだが、ここに来てネイマールの移籍金問題が浮上している。
スペインでは、全国一般紙「エル・ムンド」紙が一面で取り上げたといえば、いかに、社会問題として大きく扱われているかのイメージがつかめるだろうか。
焦点は極めて単純で、その支払金額にある。FCバルセロナのサンドロ・ロセイ会長は、公に移籍金5700万ユーロ(約79億8000万円)だと公表しているが、同紙は「実際はそれよりも、3800万ユーロ(約53億2000万円)も多い9500万ユーロ(約133億円)」だと報道。この差額が問題となっている。
ここに出されている数字は、裁判所に提出されている契約書の内容をエル・ムンド紙が入手したデータに基づいており、そのデータ元に関して言えば、信頼性は高い(それにしても、この全国紙はサッカーのみならず、裁判所の資料を実によく入手するのだが、正直、そのルートにもお金が動いていないのかが気になるところだ)。
話を戻すが、9500万ユーロと言えば、レアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウド(9400万ユーロ、約131億6000万円)やガレス・ベイル(9150万ユーロ、128億1000万円。一部では9900万ユーロ、138億6000万円)の移籍金を超える、または少なくともこれらの例と肩を並べる金額だ。
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