DFの脆さが懸念材料となっているイングランド代表
同紙によると、テリーは3月に行われるデンマークとの今季最後の代表親善試合までに引退を撤回する予定だという。同試合は現実的に見て、W杯に向けた最終選考の足固め的位置づけとされている。
代表通算78試合に出場して引退したテリーは、代表に数々の不協和音を生じさせてきた。2010年アフリカW杯直前にはチェルシーで元同僚だったDFウェイン・ブリッジの元婚約者との不倫関係が公となり、主将の座を追われた。
翌年、当時の代表監督だったファビオ・カペッロ氏がテリーを主将に復帰させたが、今度は当時の主将だったDFリオ・ファーディナンドの弟アントン(当時QPR)に対し、試合中に人種差別発言をしたとして、再び主将の地位を剥奪された。テリーは裁判の結果、証拠不十分で無罪になったものの、イングランド協会(FA)からは4試合の出場停止と22万ポンドの罰金処分を受け、テリーは欧州選手権直後に代表を引退した。
現在のイングランド代表は世代交代期に突入しており、チームの未熟さ、特に中央DFの脆さが懸念材料となっているが、問題を起こした選手の復帰はホジソン監督に葛藤をもたらすこととなる。
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