日本代表での守備の約束事とは?
ザックジャパンに名を連ねるふたりは、ボールの位置によって体の向きを臨機応変に変えるなど、日本代表での守備の約束事を紹介。またザッケローニ監督が再三試している3バックについても解説している。
センターバックにとって最も大切なことに話が及ぶと、国内外5カ国でプレーした伊野波は「ブレないメンタル」を挙げた。2008年から2011年途中までプレーした鹿島アントラーズ時代にそう痛感したという。
「鹿島の選手は本当にブレないですよね。早い時間に点を取られてもまだ取れるっていう自分達への自信もある」
共に番組に出演していた秋田豊氏は、鹿島の第一期黄金時代の中心選手。秋田氏は鹿島のメンタリティについて「優勝しなきゃいけないから。終わってしまったことをずっと思っていてもしょうがないから、前に進もうということ」と話した。
さらりと発した言葉だが、「『優勝しなきゃいけない』って言えるのがアントラーズなんですよね。勝者のメンタリティが構築されているから、ブレないということに繋がっていくんでしょうね」と、MCの勝村政信氏も納得の表情を浮かべていた。
Jリーグ創設以来、鹿島が獲得したタイトルは16。リーグ優勝は7回と2位以下を大きく突き放しており、2007年から2009年にかけて前人未到の3連覇を成し遂げた。
ブレないメンタルとは、己への自信と言い換えることもできる。コートジボワールにはディディエ・ドログバが、コロンビアにはラダメル・ファルカオがいる。日本代表のセンターバック陣は肉体的なコンディションはもちろん、メンタル面も万全の状態に整えなければならない。でなければワールドクラスのストライカーを抑えることはできない。
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