「FKは彼が蹴っていたが、結果はあり得ないものだった」
そして、「バロテッリの1トップの中央で苦しみ抜いた。まるで酸素が足りないようで、チームにほとんど影響力を及ぼさなかった」と本田について論評していた。トップ下、右と様々なポジションチェンジを繰り返したが、ベローナの守備的戦術で決定的な仕事をできなかった本田には残念な評価となった。
トゥット紙はやはり「カカ 勝利の稲妻」と評価欄でブラジル人司令塔を絶賛。本田に関してはなんとチーム単独最低点を与えた。「懸命にプレーしていた。初めFKは彼が蹴っていたが、結果はあり得ないものだった。ゴール前でのコントロールを誤った」と分析。
ミラン加入後、短期間で3試合こなした本田の献身には一応触れていたが、プレー面では“見るべきものなし”との評価だった。ACミランの厳しいチーム状況を鑑みて、カンフル剤との期待もあり、移籍直後の2試合で地元メディアで一気に高騰した本田株だったが、わずか1試合で評価が急降下した。
インテル長友佑都が「イタリアはいい時は持ち上げてくれるが、悪い時は世界でも一番厳しい」と語っていたようなイタリアらしさとも言えるが、カルチョの世界の洗礼を、本田がベローナ戦でついに受けることになった。
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