「現時点で63人の選手をリストアップしています」
この放送で特筆すべきは、本大会に向けて発表される登録メンバー23人の選考についてザックの口から語られた点だろう。「非常に難しいパズル」と切り出したザックはこう言葉を続ける。
「選ばれるだけの力を持った選手がたくさんいますから。現時点で63人の選手をリストアップしています。しかしこの他にも良い選手がいたら、スタッフが私に教えてくれるでしょう。もちろん、私も観に行きます。メンバーはまだ確定したわけではないのです。日本代表に入るかの可能性は誰にでもあるのです」
現在リストアップしている人数は63人と具体的な数字を明らかにしたのだ。ではその中に、2013年のJリーグMVPに選出された35歳のベテランレフティはいるのか。その質問に対してもザックは回答している。
「彼も63人のリストに入れています。大舞台では精神力が重要になる。ただブラジルは暑く、長い距離を何度も移動するので体力が必要です。
もちろん、ベテランは体力の以外で別の良いところがあります。どの選手にも長所と短所があります。スタッフと相談してあらゆる可能性を考えて決めていきます」
また彼の考える代表選手に求められる資質についても自らの考えを明かしている。
「それは技術や能力だけではなく、チームの目指すものを理解し、チームのためにプレーできることです。日本代表は一体感を大切にしているので、そこにうまく溶け込めないといけない。また成長したいという意欲、勝ちたいという意欲を持ってもらいたい」
いよいよ最終選考を控えるザックジャパン。果たして5月のメンバー発表でサプライズはあるのか。
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