「ホンダは強いパーソナリティーを持っている」
ミラン移籍後初先発出場となったイタリア杯スペツィア戦で初ゴールを挙げたMF本田圭佑は眼の肥えた地元メディアからも様々な評価を受けている。試合後の地元紙の論評通り、概ね高い評価であることは間違いない。
イタリア三大スポーツ紙の1つである、トゥット・スポルト紙のステファノ・パスクイーノ記者の分析を紹介しよう。パスクイーノ記者はヴェローナ戦の試合前の時点では、日本代表で本田が務めるトップ下はカカの定位置であるため、本田は右攻撃的MFでの出番となると予想している。
「ホンダは強いパーソナリティーを持っていることと、ハイレベルの選手だということを見せてくれた。戦術眼の良さと視野の広さも持っているのか。それらのクオリティーはビッグチームにふさわしい長所だと思う。
彼がCSKA時代にインテル戦を見たが、CSKAで一番危険な選手だったと記憶している。(セードルフはカカをリーダーに?)そこは何も変わらない。本田は4-2-3-1の右でプレーできる。
サイドのポジションは攻撃的であっても、守備にも気をつかえる選手でなければならない。カカと共存は出来ると思う。優秀な選手なら、常にどんな選手とでも息を合わせられるものでしょう」
圧倒的な実績と信頼を持つカカの玉座であるトップ下は、背番号10を手に入れた本田といえど、現時点で手にするのは時期尚早という読みだった。