「監督は自分の癖を相当見ていて、確かに当たってた」
「五輪代表とはピリピリ感が違いますね。こういう雰囲気でやればもっと強くなると思いました。11番で思いつく人は当然カズさんと播戸(竜二)さんですかね。僕はこの番号をつけたことはないけど、どの番号でも日の丸を背負う以上、しっかりやらないといけないと思います。
監督からは動き方の指示がありました。真司君も外から中へ入るようになって変わったと言われたんで、そうチャレンジしてみようと思います。監督は自分の癖を相当見ていて、確かに当たってた。
札幌大学との練習試合でも中へ中へと行ってしまっていたんで、それを直しつつ、戦術を理解しながら自分のプレーを出せるようにしたいです」と本人も試合への意欲を高めていた。
迎えた大一番は日本が立ち上がりから宿敵を圧倒。香川の先制弾が生まれた直後の前半36分に岡崎慎司が負傷交代。清武はいきなりこのタイミングでピッチに立つことになった。本田や遠藤はもちろんのこと、タテ関係を形成する右サイドバック・内田篤人との一度も一緒にプレーしたことがないだけに、連携面が気がかりだったが、マイナス面を全く感じさせないプレーを見せた。
後半8分には左サイドバック・駒野友一が放ったシュートをGKが弾いたところに清武が詰め、冷静に本田に落とす。エースがこれを決め、彼は幸先のいい代表初アシストを記録した。
さらにこの2分後には、本田→香川→清武とつながり、グラウンダーのクロスが香川へ。背番号10が完全復活をアピールするこの日2点目を奪い、日本は3-0で圧勝。清武の衝撃的デビューは見る者を驚かせた。
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