カンボジアで相次ぐ日系チーム、日本人選手の加入
今、カンボジアのサッカーが、日本人によって盛り上がりを見せている。昨年、日系プロサッカーチームのトライアジアプノンペンFCが1部昇格を果たし、アルビレックス新潟も1部参入を表明。
また、J2のアビスパ福岡から木原正和がトライアジアに、横浜F・マリノスやアルビレックス新潟でプレーした深澤仁博がナガコープFCに加入するなど、日本人選手の数も1月25日の開幕までには10名を超える勢いだ。
そのカンボジアに2011年、太田敬人は初の日本人選手としてやってきた。1年目はカンボジアの強豪チーム・プノンペンクラウンで優勝を経験。その後、ナショナルポリスで2シーズンを過ごし、今季はかつて伊藤壇も所属したBBUに移籍してカンボジア4シーズン目を迎えようとしている。
パイオニアとして太田は「(現状は)うれしいです。最初は僕一人しかいなかった。今、日本人選手、日系チームが増えていることはすごくウェルカムです」と語り、「選手としてはライバルというか、他の日本人選手、日系チームに負けたくないという気持ちは強いですね」と意気込みを新たにしている。
昨シーズンは出場機会に恵まれず、「最初は(BBUで)監督をやってほしい、その方が給料を多く出せると言われた」というが、「まだやれる」と断った。チーム合流後はコンディションと試合勘を取り戻し、プレシーズンマッチではMFながらゴールを量産。「ボールが回ってくる回数が(ポリスと)全然違う。今はすごくやりやすい」と好調を維持している。
彼は自身のマネジメントという点で、他の選手とは少し違う視点を持っている。それはカンボジアという舞台を選んだ理由にも現れている。