“どういう風にチームを持っていくのか”は、ベテランの腕の見せどころ
柿谷曜一朗と遠藤保仁の対談では、お互いにワールドカップに対する思いを語りながら、本大会を勝ち抜くポイントにも触れている。その中で重視していたのが、初戦における先制点だ。どの試合でも先制点の重要性は言うまでもないが、とりわけ第一戦コートジボワール戦での先制弾を口にしている。
「1点目はオウンゴールかな。相手に一番ダメージも与えられる。まぁ…でも、曜一朗が決めます」と遠藤が冗談まじりにそんなプレッシャーを与えると柿谷は苦笑い。
ワールドカップでの得点について柿谷自身は「(ゴールを決めたら)めっちゃ気持ちええやろなというイメージが先に来る。でもそんな名誉なことが簡単に自分に来るのかなというのもある」と率直な気持ちを話していた。
南アフリカ大会でフリーキックでの得点を決めている遠藤は、自身の経験から「ワールドカップで点を取ったら気持ちいいよ。もしワールドカップで3点取ったらスターになれるで」と柿谷のゴールに期待を寄せていた。
本大会を勝ち抜いて行くためには、チーム全体としての団結力など様々な要素も必要となってくる。
「プレーしているときは自分のプレーを出して…やり方、戦術は(ヤットさんに)お任せします」と柿谷。
遠藤も「俺も昔は、『はい、ついていきます』という感じだった。はじめてのワールドカップではどういう風にチームを持っていたら全然知らなかったし、そこはある程度任せて、プレーに集中したほうがいい。
どういう風にチームを持っていくのか…それはベテランの仕事やから。俺に任せていい」と日本代表最多キャップ数を誇る遠藤ならではの頼もしい言葉を口にしていた。
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