「昔のジュビロが好きだった」
フランス、ロシア、ブルガリア、ポーランドと足かけ10年間で欧州4カ国7クラブを渡り歩いた松井大輔。その彼が2004年以来のJリーグ復帰を果たし、ジュビロ磐田で新たなキャリアを踏み出すことになった。
16日にヤマハスタジアムで行われた新体制記者発表会に、今季から指揮を執るシャムスカ監督らとともに姿を現した彼は、「ジュビロでリーダーシップを発揮できるかどうかは分からないけど、『裏番長』として後ろからチームをつついていきたい」と冗談交じりに抱負を語った。
2010年南アフリカW杯初戦・カメルーン戦で本田圭佑の決勝点をアシストし、ベスト16入りの立役者となったアタッカーの日本復帰は、多くの人々を驚かせた。しかしながら、本人はついこの間まで欧州でプレーを続けるつもりだったという。
「僕自身、欧州で行けるところまで行く気持ちでいました。レヒア・グダンスクのミハエル・プロビエシュ監督ともすごい仲がよくて、来年の補強を2人で一緒に考えるくらいだったんです。
それが、11月末くらいに久さん(加藤久GM)がわざわざポーランドを訪ねてオファーを出してくれたことで急展開になった。自分ももう1回Jリーグでやりたいって気持ちが強かったし、昔のジュビロが好きだった。
ヤマハスタジアムに来るたび『何点取られるんだろう』って思うくらい当時のジュビロは強かった。そういうサッカーをまた見せられたらいいと考えました。
それに、向こうでプレーしていてケガが多くなってきて、日本で一から体を作り直したいなとも思いました。ジュビロもJ2に落ちて一からのスタートだし、自分にとってはいいタイミングでしたね」