「綺麗な洗練された技術がある」
本田圭佑がミランで初先発している時、セードルフはミラノの渋滞と戦っていた。リナーテ空港から、監督がサンシーロに到着したときには、本田はもう交代で下がっていた。しかし、それは悪いことではない。まだ(これから先も本田を見る)時間はある。
それは、この日本人は新監督が好きな選手の一人だからだ。彼は先発し、プレーに迷いがなかった。64分間、ベンチやスタンドにいた人たちに、最高の印象を与えた。チームは1000の問題を抱えるが、注目すべきことはその早さだ。
容易にチームのメカニズムにとけ込み、プレーしていた。なぜなら圭佑はシンプルなプレーを選ぶことができる戦術眼がある。それは平凡なことではない。思慮深く、賢いということ。
近くの同僚とうまく連動し、(ロビーニョ、ポリ、パッツィーニの)3回ゴールに迫った。自分のためにしかならないヒールパスや曲芸的なプレーは避ける。そのようなプレーはリーグ11位のチームにはあまり必要がないことだ。
今のミランにはお手本となるプレーだった。明確でわかりやすい芸術と言っていい。本田はほとんどすべての攻撃に絡んでいた。ポジションに変化に富ませ、位置を固定していなかった。ロビーニョとパッツィーニともよく絡んだ。
堂々とプレーすることに慣れている上に、知的に解決法を見つけることができた。綺麗な洗練された技術がある。正確なパスとインテリジェンスが詰まったクロス。そして、こういった攻撃面のすべての加えて、守備のカバーリングへの協力も諦めずに行った(相手の攻撃を抑え、警告も受けた)。
(移籍の仲介人のブロンゼッティへ捧げた)ゴールもシンプル。プレーも自然だった。
【了】