ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランのJ1セレッソ大阪への加入が現実味を帯びている。完全移籍を前提に具体的な交渉を行っており、加入が決まればセレッソの強化はもちろん、Jリーグ全体の注目度も上がるだろう。
現在ブラジルのインテルナシオナルに所属するフォルランは、1998年にアルゼンチンのインデペンディエンテでプロ契約を結んだ。
2002年にはイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドに移籍するが、契約間近だったのはミドルスブラだった。イングランド入りするフォルランらにユナイテッドの関係者が接触。
ミドルスブラよりも好条件のオファーを提示し、その場で契約にこぎつけた。電光石火の移籍交渉によりフォルランはオールド・トラッフォードでプレーすることになったが、63試合で10ゴールと思ったような活躍を見せることはできなかった。
しかし2004年にスペイン・リーガエスパニョーラのビジャレアルに移籍すると、ストライカーとしての能力が開花。最初のシーズンに25得点を挙げて得点王に輝き、チームのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献。
2007年からプレーしたアトレティコ・マドリーでも2008-2009シーズンに32得点を奪い、自身2度目の得点王を獲得した。その後イタリア・セリエAのインテル・ミラノに移籍するが、その際にフォルランは「インテルに一目ぼれした」と話している。
ウルグアイ代表としては23歳の時にデビューを果たし、2010年ワールドカップ南アフリカ大会では5得点を挙げ得点王となった。チームはベスト4に進出し、個人としてもMVPを受賞するなど、ワールドカップの歴史にその名を刻んだ。
また2013年6月20日に行われたFIFAコンフェデレーションズカップのナイジェリア戦で、同国史上初となる通算100試合出場を達成している。
昨シーズン、横浜F・マリノスの中村俊輔は35歳ながらJリーグMVPを獲得するなど大活躍を見せた。今年35歳を迎えるフォルランも、その多彩な技術と経験で、若い選手の多いセレッソに多くのものをもたらしてくれるだろう。
端正なマスクの持ち主でもあり、金髪をなびかせて走る姿は、“セレ女”のハートも掴むはずだ。セレッソのフォルランが誕生すれば、キンチョウスタジアムは今シーズンも満員御礼だ。
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