まだ本領を発揮していないファルカオ
2013-14シーズン後半の初戦、モンペリエ戦を1-1で引き分けたモナコは、勝ち点5差の2位で首位のPSGを追っている。彼らの今季の「公」の目標は、チャンピオンズリーグ出場権獲得、つまりは3位以内につけることだが、あわよくばリーグタイトルという野望がないわけではもちろんない。
フランス杯を皮切りに5試合を戦う1月は、最初の4試合がすべてアウェー、ラストはホームでマルセイユ戦と、モナコにとってはシビアな幕開けとなる。ともにフランス南部と地理的にも近いモナコとマルセイユの対戦は、正式な名称こそないがダービーマッチ級の宿敵争い。さらに、2月8日にはホームでPSGとの直接対決を控えている。
そこで頼みとなるのが大エースのファルカオだ。
昨年の11月に大腿部の故障を訴えてほぼ1ヶ月間欠場した『エル・ティーグル』は、2013年の最終戦、対バランシエンヌ戦で4試合ぶりに復帰した。降格圏内にいる格下チームに2-0とリードされた後半戦、満を持して登場したものの、PKを外して貴重な追撃のチャンスを逃し、敗戦に寄与するという手痛い復帰戦となってしまった。
ここまで9ゴールとイブラヒモビッチ(15)やカバーニ(12)に水を開けられているだけに、後半戦での爆発に期待したいところだ……が、このところフランスメディアでは『ファルカオ不要説』が囁かれている。
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