対策を立てたキエーボに苦戦
そしてその間、キエーボもしっかり対策を立てていたのだ。長友のいる左には、サルドをマンマークに近い形で付ける。逆の右も、ジョナタンやカンパニャーロのクロスを確実に切ってきた。
マッツァーリ監督はミリートの投入などでリズムを変えようとするが、しっかりエリア内に人数を囲まれスペースそのものがない。結局インテルは、ボールを支配するもシュートまで全然行けないまま、1-1でロスタイムを迎える事になった。
点が欲しいロスタイム、長友は積極的にイニシアチブを取る。正確なフィードを前線に通し、さらにはコバチッチの右クロスにヘッドで反応する。しかしボールは枠を捉えることはなく、直後に彼らはゲームセットの笛を聞いた。
まずまずの内容を展開しながら、勝ちきれなかった消化不良の一戦。ゴールを決めた(オフサイドの誤審がなければ実質2ゴールだ)長友についても、これだけやれるなら後半にミスを減らしもう一点ぐらい絡めなかったのかと不満にも思ったが、是が非でもチームを勝たせたかった気持ちの表れと理解することにしよう。チームは苦しい時を迎えているが、再び成長軌道に乗れるよう期待したい。
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