「本田に苦しめられたよ……ベンチにいればよかったのに」
サッスオーロ戦後の会見(マペイ・スタジアム)、ディ・フランチェスコ監督(サッソォーロ)
「すべてにおいて、素晴らしい満足感を得られた試合だった。サッスオーロでは時にヨーロッパリーグを戦えると思ってしまい、残留を闘うチームであることを忘れてしまう。これがサッソーロの今季だ。選手の成長が見られたし、結果を出したいという心意気が感じられた試合だった。
今日のサッソォーロは素晴らしいサッカーをした。常にゲームを試み、クオリティーの高い試合をした。時に、あまりにもいいゲームをしようとしすぎる我々のDNAは批判もされた。みんなが楽しくなるのは勝った時だけだ。
私もその方が楽しいが、ゲームをするというベースから始めないと、難しい。いいゲームができないと、私は苦しい。監督は、いい時も悪い時も、責任を問われる。今日はいい時。もう少しバランスが必要だ。少しこのチームは思い上がりがある。環境も。少し謙遜になって、サッスオーロは残留が目標であることを念頭に入れなければならない」
――今日は本田がプレーしました。
「本田に苦しめられたよ……ベンチにいればよかったのに」
――あなたは中田と元チームメイトです。厳しいセリエAで本田が生き延び、活躍するためのアドバイスはありますか?
「とてもいい選手。今夜もクオリティーの非常に高いプレーをみせた、コンディションが最高ではなかったのに。ミランにふさわしい選手だ。本田はヒデと同じメンタリティーを持っている。プロ意識が高く、働きものだ。このリーグでとてもいい活躍をするだろう。もう一人のたくさんの日本人を引き連れている選手だね(笑)」
――ベラルディ(この日4得点)はこの調子だとイタリア代表入りするか?
「すでにU-21で招集された。そして代表へのステップとなる。少し代表へのアレルギーがあったが、今度は、代表で活躍を期待する。我々にとってもサッソォーロにとっても、サポーターにとっても、明日の未来にベラルディが代表入りすることは、素晴らしい。サッスオーロから初の代表入りとなるのは、みんなにとっても、監督としても嬉しいこと」