網目をかえたのは元サッカー選手
そもそも、サッカーが現在ほどメジャーになる前までは、学校等で使われるゴールネットの網目は四角形が一般的だった。しかし今から約15年前の2000年前後から、六角形のものが主流となっていく。
この六角形の網目ネットを開発したのが、愛知県にある福井ファイバーテック株式会社。もともと漁業用の網を作っていた会社で、社長の福井英輔さんはジュビロ磐田の前身であるヤマハ発動機で選手としてプレーしていた経歴を持つ方。
この福井社長、1990年のイタリアワールドカップでボールが吸い込まれるネットの網目が六角形であることに気付き開発を開始。4年の歳月をかけて開発された六角形網目のネットは、2002年の日韓ワールドカップでは20ヶ所全てのスタジアムで採用されたという。
実際、四角形の網目に比べて対角線が増えることで球状のボールを優しくからめとることができ、ゴールシーンがより美しく表現される効果が高まったと言われる。
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