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昨夏にエースが突然死したエクアドル。悲劇を乗り越え、世界で飛躍することができるか?

text by 河治良幸 photo by Getty Images

結束力で勝ち抜くことができるか?

 攻撃の主力を担うのは両サイドハーフだが、サイドバックのタイミングの良い飛び出しが貴重な決勝点を演出することも。特にワルテル・アジョビの左足は膠着状態を打開するエクアドル最強の飛び道具だ。またバレンシアのダイアゴナルな仕掛けからのシュート、カスティージョの強烈なミドルシュートも短期決戦では高い効果を発揮する可能性がある。

 強豪を相手に1試合で3点、4点を積み重ねられるチームではない。早い時間帯で失点することなく接戦に持ち込み、チームとしての結束力を発揮して勝機を手繰り寄せていきたい。

 初戦でスイスに引分け以上、ホンジュラスをしっかり叩いて3戦目のフランスを相手に勝ち点1で突破できる状況を作れば、相手が突破を決めていても、勝ち点3が必要でも有利な立場で戦えるだろう。

“悲劇”は時にチームの大きな推進力となる。伝統的な強みである結束力にここから半年でプラスアルファが加われば、世界をあっと驚かせる躍進もありうる。その意味でも“ベニテスの代役探し”を含めた半年間の強化を注視していきたい。


担当記者による分析
目標:ベスト16
ノルマ:1勝1敗1分

【了】

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