ベスト16も狙える陣容
攻撃面でチームをけん引するのは中盤のミケルと左ウィングのモーゼスだ。ミケルはチェルシーにおいて守備的なイメージが強いが、母国代表では攻撃をオーガナイズする司令塔に変身。
ミケルの展開から左のモーゼスが颯爽と仕掛け、そこにセリエAのラツィオで売り出し中のオナジ、運動量豊富なセカンドトップのムバ、快速ウィングのムサが飛び出し、ネーションズカップ得点王のFWエメニケと共にゴールを襲う。
もう1人、攻撃陣で気勢を上げている選手がいる。4年前はブレイク候補の1人にあがりながら大けがで10年の南ア大会を棒に振ったイケチュク・ウチェだ。
現在はスペインのビジャレアルで変幻自在のボールスキルを駆使し、得点とアシストの両面で高い存在感を示している。アフリカ予選では第3節以降は未招集だが、このファンタジスタがフィットすれば、前線のバリエーションは格段にアップする。
ケシ監督は選手の若返りを図りつつ、キャプテンマークをチームのカリスマであるミケルに任せることでメンタル的には結束したチームを作り上げた。
F組は大本命のアルゼンチンを除けば“格上”の相手がおらず、ナイジェリアにとってグループリーグ突破の大きなチャンスであることは確かだが、94年や98年を上回るベスト8まで躍進するためには、主力の奮闘にプラスアルファを加えていきたい。
担当記者による分析
目標:ベスト8
ノルマ:ベスト16
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