バルサ&アトレティコを追走【写真:goal.com】
6日のリーガエスパニョーラ第18節、レアル・マドリーは本拠地サンチャゴ・ベルナベウでのセルタ戦を3-0で制した。公式戦ここ12試合の成績を9勝3分けとして、首位バルセロナ、2位アトレティコ・マドリーとの勝ち点5差をキープしている。
現役時代にマドリーからバルセロナへの“禁断の移籍”を果たしたルイス・エンリケ監督が、指揮官として初のベルナベウ帰還を果たした試合。スタジアム全体が同監督にブーイングを浴びせる中、マドリーは守備的なプランを敷いたセルタに苦戦を強いられる。
アンチェロッティ監督のチームは、守備時に4-1-4-1となるセルタを前に中央から攻撃を仕掛けられず。ディ・マリア&クリスティアーノ・ロナウドのカットインも跳ね返される状況が続いた。15分にはペナルティーエリア内右に位置したペペがヘディングシュートを放つも、これはサイドネットを揺らすのみ。また28分にモドリッチがミドルレンジから繰り出したシュートは、クロスバーを越えた。マドリーは手応えを感じさせぬまま前半を終える。
アンチェロッティ監督はハーフタイム、負傷のためかシャビ・アロンソに代えてイジャラメンディを投入。50分にはアレックス・ロペスのボールロストからC・ロナウドがシュートを打つも、これは枠の上へ飛んだ。その後も攻めあぐねる状況が続き、アンチェロッティ監督はイスコ、ディ・マリアとの交代でヘセ、ベイルをピッチに立たせた。低調なプレーを見せたディ・マリアがベンチに下がる際には、強烈なブーイングが吹かれている。
4-2-3-1からC・ロナウド&ベンゼマを2トップに据える4-4-2にシステムを変更し、猛攻を仕掛けるマドリー。セルタゴールをこじ開けたのは、67分のことだった。カルバハルのクロスがセルタDFに当たってファーに流れ、これを拾ったヘセが横パス。ベンゼマがワンタッチでネットを揺らし、今季のリーガ得点数を9に伸ばした。
マドリーはさらに82分、ゴールへの執着を見せていたC・ロナウドが加点。ポルトガル代表FWはカルバハルのグラウンダーのクロスに反応し、滑り込みながらボールを押し込んだ。CR7は天を指差し、心不全のために死去した母国ポルトガルの英雄、エウゼビオ氏にゴールを捧げている。
2点差とした後も追加点を狙うマドリーは、92分にベイルのクロスからC・ロナウドが再び得点。ポルトガル代表FWは今季のリーガ得点数を20として同ランク単独首位に立ち、さらにはキャリア通算652試合目で得点数を400の大台に乗せた。試合は3-0で終了のホイッスルが吹かれている。