アタランタを沈めて2014年は好発進【写真:goal.com】
6日に行われたセリエA第18節、ミラン対アタランタの一戦は、3-0でホームのミランが勝利を収めた。
本田圭佑がスタンドから見守る中、新年初戦での白星を目指すミランは、バロテッリが体調不良でベンチスタート。ワントップにはマトリが入った。負傷でモントリーヴォも欠場となり、若手のクリスタンテが中盤でスタメンに名を連ねている。
13位と不振で巻き返しを狙うミランは、良い形で試合に入った。3分には、シュートこそミスしたものの、右クロスからフリーのロビーニョが決定機を迎える。13分にはカカー、マトリ、ロビーニョとつなぎ、最後はクロスにクリスタンテが飛び込んだが、シュートは惜しくもクロスバーに嫌われた。
立ち上がりはボールを動かして良いリズムだったミランだが、徐々に停滞ムードに。だが、30分過ぎから再びゴールへと迫る。33分には、ロビーニョからノチェリーノ経由でパスを受けたカカーが、狭いスペースからシュート。だが、GKコンシッリのワンハンドセーブに阻まれる。
しかし2分後、そのカカーが先制点を奪う。アタランタのCKから、エマヌエルソンが一気にカウンターを発動し、3対3の決定機に持ち込む。エマヌエルソンのスルーパスを受けたカカーは、やや厳しい角度から右足シュートを流し込んだ。これがカカーにとってはミランでの通算100点目となる。
フィニッシュに持ち込めないアタランタは、44分にクロスのこぼれを拾ったライモンディの強烈なシュートがゴールマウスを直撃。惜しくも同点とできず、ビハインドを背負ったままハーフタイムを迎える。だが、後半に入り、アタランタは同点弾を目指してミランを攻め立てた。
51分には、ロングボールをキープしたベナルアンがネットを揺らすが、メクセスへのファウルというやや厳しい判定で認められず。その4分後、モラレスのクロスに合わせたデニスのシュートは、決まったかに思われたが、GKアッビアーティのスーパーセーブに阻まれる。
押される一方のミランは、58分にマトリを下げてバロテッリを投入。マトリには大きなブーイングが浴びせられた。だが、この采配が奏功する。65分、バロテッリがグラウンダークロスを入れると、ロビーニョはトラップし損ねたが、カカーが押し込み、苦しんでいたミランがリードを広げた。
大きな2点目に、流れは再びミランへ。わずか2分後、カカーからパスを受けたクリスタンテが、ペナルティーエリア外から右足で強烈なグラウンダーシュートを放つと、ボールはポストを叩いてからゴールイン。セリエ2試合目の18歳のうれしい初ゴールに、チームメートも喜びを爆発させる。
3点のリードを手にし、その後もバロテッリやカカーが4点目を狙ったミランは、81分にセットプレーでサパタがコンシッリとの衝突で肩を負傷。1月に加入したラミが交代でデビューを果たした。
結局、試合は3-0でタイムアップ。ミランはリーグ戦4試合ぶりに白星を手にした。
なお、同時間帯の試合では、ヴェローナがトーニの2発などでウディネーゼに3-1と勝利。好調トリノはパルマに1-3と6試合ぶりの黒星となった。ジェノアは2-0でサッスオーロにホームで白星。下位を争うカターニアとボローニャの直接対決は、2-0でホームのカターニアが制している。