セットプレーにも強み
仮に流れで膠着しても、スイスにはセットプレーという武器がある。ジャカなど高精度のプレースキッカーがおり、コーナーキック時には欧州予選の終盤3試合で3得点をあげたシェアが上がってくる。単に体格を活かすだけでなく、タイミング良くポジションを移動してピンポイントで合わせる彼らのセットプレーは本大会でも対戦相手にとって要注意となるだろう。
フランスが入って来たものの、南米勢ながら“内弁慶”のエクアドルと戦力的に見劣りするホンジュラスと、全体の中では組分けに恵まれた印象は強い。
しかし、ブラジリア(エクアドル戦)→サルバドール(フランス戦)→マナウス(ホンジュラス戦)と段階的に蒸し暑くなっていく、しかも3試合目はキックオフが16時という厳しい環境がパフォーマンスにどう影響するかは未知数で、前回大会で0-0と引き分けたホンジュラス戦も決して油断ならない。
グループリーグ突破はノルマだが、ベスト16で何とかアルゼンチンとの対戦を避けたいところ。もっとも、どこと対戦しても1試合なら勝機を見出しうるだけの戦力はある。あとは本大会にどういう状態で臨み、若手とベテランがうまく融合して勝負をものにしていけるか。名将ヒッツフェルトの采配も注目される。
担当記者による分析
ノルマ:ベスト16
目標:ベスト8
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