「個の力も韓国の方が正直上かなと感じました」
25日の準決勝・韓国戦もPK戦までもつれこむ激闘だった。本田自身のゴールは今回も生まれず、延長で得たPKもミスして途中出場の細貝萌に決めてもらう状況だったが、香川や長谷部誠が次々とピッチを去る中で精神的な支柱としてチームを力強く支え続けた。
「韓国に2失点したのは自分たちの力のなさが招いたこと。苦しい中で競り勝てたことで、少し成長した試合を見せられたかなと思います。アジアカップに入って厳しい試合ばっかりですけど、1試合1試合成長しているし、ここまで来たら勝たないと意味がない。優勝して帰りたいと思ってます。
PKに関しては、シリア戦の時に真ん中に蹴ったから。もう1本行ってやろうと思った。結果的に失敗したけど、誰でも外すことがある。次は決めてやろうと思ったし、結果的に点が入ってよかった。萌にプレゼントだよと言っておきました」と試合を振り返った。
さらに試合の翌日もチームの課題について言及した。
「個の力も韓国の方が正直上かなと感じました。そういう意味で、サッカーに必要なオーラがまだまだウチには足りない。紙一重のところで競り勝ってはいますけど、どこで負けてもおかしくなかった。
プレーの1つひとつのクオリティも低いけど、メンタル的にはすごく成長してますから、もう1試合も何とか戦い抜きたいですね」
実際のオーストラリア戦は日本が終始劣勢に追い込まれた。パワープレーから何度も決定機を作られ、いつ失点してもおかしくなかった。ザック監督の守備陣の交代も幸いし、チームとして何とかしのいで李の決勝弾につなげた。大会MVPを獲得した本田も、自分のパフォーマンスに納得していなかった。