「永嗣が退場になったシーンはホントに悪いことした」
「得点シーンはウッチー(内田篤人)や圭佑、真司、松井さんがつないでくれたんで、チームで取った感じはあります。僕はあそこにいたらちょうどいいところにボールが来て、ホント入れるだけだった。アジアの試合では相手も引いているし、後ろの選手が得点に絡んでいかないと厳しさは感じますね。
ただ、点は取ったけど、今日のプレーに関しては個人的に満足できない。もっと攻撃に絡みたいですね。あとは守備のところで体張らなきゃいけない。永嗣が退場になったシーンはホントに悪いことした。もっとハッキリとした強いバックパスだったら、クリアできるコースはあった。責任はすごく感じます。
あの場面も含めて、レフェリングに振り回された感はあります。僕らのPKも正直PKじゃないと思うし、もうちょっと試合運びをうまくやりたいですね」と長谷部は自戒の念を込めて苦言を呈した。岡田ジャパン時代からW杯予選に出場し、中東での戦いの難しさを熟知しているはずの長谷部でも、その難易度の高さを再認識したようだ。
続く17日のサウジアラビア戦は本田が欠場を強いられ、松井も負傷離脱する中で、柏木陽介がトップ下、岡崎が右FWを務めた。後半からは内田に代わって伊野波雅彦もプレーするなど、メンバーが大きく入れ替わった。長谷部はそういう面々のサポートを意識しながらプレー。5-0の圧勝に貢献した。
「陽介とか岡崎とかが非常にいい動きをしてくれたし、伊野波もよかった。チームとして戦えているかなという感じはします。試合をこなすごとにチームにまとまりが出てきている。沢山の選手も出ているし、一丸となって総力戦で戦えているのが大きいですね」と彼自身も日本代表の進化を実感していた。