カタールの地では輝いたが…
10番を初めてつけて挑んだ大舞台で、ようやく本来の姿を取り戻しかけたところで重傷を負った香川の悔しさ、空しさ、辛さは計り知れない。それでも彼は傑出した攻撃センスの一端をカタールで見せてくれた。
彼の輝きがなければ日本代表はアジアカップで優勝は難しかっただろう。そうなればコンフェデの出場も叶わず、その後のチーム作りには大きな影響が出ていたはずだ。
だが、怪我から復帰後の香川が日本代表で輝きを放った試合がどれほどあっただろうか。本来の力を発揮できず、不完全燃焼に終わることが多い。例えば今年9月のグアテマラ戦ではシュート0に終わったこともあり、「ムカついている」とコメントしている。
果たしてW杯では“いい時”の香川を出すことが出来るのか。本大会では不完全燃焼で終わるわけにはいかない。自分の力を出しきり、チームを勝利に導く。それが10番としての使命であろう。
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