各年代でも勝負の年となる2014年
そして“次男坊の弟”とでも呼ぶべき微妙なポジションなのが、U-18日本代表(1996年生まれ~)。2013年のU-17W杯に出場した年代だが、今後は特に目指す大会はない。
ただ、欧州各国では1年刻みで国際大会が行われるため、これに合わせて活動する代表チームとして、またU-19代表のバックアップチームとして活動することになる。2014年は1月のロシアで行われるバレンティン・グラナトキン国際トーナメント、4月のスロバキアカップに、それぞれ大会限りの臨時編成チームで参加する。
さらにその下、U-17日本代表(1997年生まれ~)が三男坊とでも言うべき位置付けのチーム。本来なら、長い目で見て2017年のU-20W杯を目指す年代となる。まだゆるい活動しかしない年代になるが、ちょっと事情が変わっている。
2020年の東京五輪開催が決まり、「金メダル」を目指して強化を行う年代(つまり、6年後に“U-23”となる年代)となったからだ。早生まれ選手の発掘など、例年よりも深い活動が求められる。3月にサニックス杯国際ユース大会(福岡)、7月に国際ユースIN新潟(新潟)に参加するほか、8月にはバツラフ・イェジェク国際ユーストーナメント(チェコ)に出場する。
そして最後に末っ子、U-16日本代表(1998年生まれ~)だ。先のU-17W杯から引き続いて吉武博文監督が指揮を執ることになったこのチームが目指すのは、2015年のU-17W杯。
そのための予選となるAFC・U-16選手権(タイ)が9月に控えており、強化を進めている。2014年は4月にデッレナツィオーニトーナメント(イタリア)、5月にカスピアンカップ(アゼルバイジャン)に出場し、7月にも海外遠征を予定している。
2014年シーズンはA代表が世界で大勝負を迎え、各年代別日本代表もそれぞれの戦いに挑む。選手・スタッフの奮闘を祈りつつ、2013年最後の寄稿としたい。
ありがとうございました。
【了】