ディフェンス・ラインには若干の不安が
戦術、選手ともに揃い、西ドイツ時代の1990年イタリアW杯以来、実に24年ぶりの王座奪還に向けていよいよ機が熟しつつある。国民の期待ももちろん高い。
今はまだ世論も静かだが、ポルトガル、ガーナ、アメリカとグループGでの対戦国も決定した。年が明ければ徐々に熱を帯び、沸点へと向かっていくだろう。
そんなドイツ代表の弱点だが、ディフェンス・ラインが若干不安定のようだ。フンメルスが今ひとつフィットせず、繋ぎの部分で不安を覚える。また、8月15日の親善試合パラグアイ戦で見られたように、ロングボールをDF陣の裏に出され、相手FWにスピードで突かれると意外に脆い、といった一面もある。
仮に本大会の決勝トーナメントで日本代表がドイツ代表と対戦することになったとしたら、日本のスタイルであるパス・サッカーを軸に、ときおり意表を突く形で柿谷曜一朗のスピードと技術を活かして前線の背後を狙う。勝機を見出すとすればそこか。
先のイタリア戦でケディラが重傷を負って長期離脱するなど、怪我人が増えていることも本大会へ向け不安材料となっている。そのことも含め、どのようなメンバーがブラジル入りを果たすのかは、当然のことながらまだまだわからない。
11月の初招集の際、「夢は叶う」と言葉を残したロマン・バイデンフェラーは、果たしてそのままブラジルへと辿り着き、最強の称号を手にすることが出来るだろうか。
担当記者による分析
目標:優勝
ノルマ:ベスト4
【了】
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