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連載コラム 11年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第7回 未知への挑戦

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

苦しい状況になったが、絶対に自分はあきらめない

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第7回 未知への挑戦
【写真:©VONDS市原】

 その後1人少ないながらも、攻める機会、ゴール前でのチャンスは作ったが追いつくには至らず、今季4敗目を喫してしまった。

 今季の目標勝ち点は39に設定していた。昨年、東京22が同じ勝ち点で1位になり昇格を決めていたので、そこをボーダーラインにしていたが、9試合を残し、すでに4敗目。目標勝ち点をとるためにはあと1敗しかできない状況に追い込まれてしまった。

 シミュレーションにより退場してしまった荒井だったが、自分には交錯したように見えたし、その後の映像で確認したが、相手選手の手は確かに荒井の肩にもかかっていた。しかしながらサッカーではよくある事といえばよくあること。思いもよらないラッキーな判定もあれば、明らかにおかしいと感じる不利な判定もある。

 連載前回では、前節厚木マーカス戦は選手起用と試合の流れはVONDSに味方をした展開となったことを書いたが、今回は真逆であった。しかしながら終わってみればだがそこへの注意が向いていなかった。

 前節の判定、展開の恩恵を受けたことを今節ではすっかり忘れてしまっていた。明日は我が身。それを忘れてしまっていたことが敗因だったように思う。

 試合後には選手を集め、総括をする。苦しい状況になったが、絶対に自分はあきらめない。その意志だけを伝えた。

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