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圧倒的な攻撃力と新星ボランチの台頭。CL出場権も狙える躍進を続ける“スーパー・ボルシア”

text by 本田千尋

「ファンタスティック・フォー」による爆発的な攻撃力

 ターニングポイントは、11月2日第11節のハンブルガーSVとのアウェイゲームだった。この試合で、それまで敵地で全く勝てなかったボルシアMGが、2-0と遂にアウェイ初勝利を挙げたのである。

 この試合でそれまでと何が変わったのかというと、DFラインが、左SBオスカー・ウェント、左CBマーティン・シュトランツル、右CBトニー・ヤンチュケ、右SBユリアン・コープの4人、つまり現在のDF陣に固定された。

 このうち、スウェーデン人のウェント、ドイツ人のヤンチュケ、コープは先の12月18日付のSportBild誌で「3 neue Helden」=「3人の新しいヒーロー」として大きく扱われている。

 DFラインが整備され安定した守備を手に入れてなお、前線の爆発的な攻撃力=「ファンタスティック・フォー」は健在だ。

 4位、5位の直接対決となったヴォルフスブルクとの12月22日の前半最終戦でも、ドイツ代表クルーゼの献身性を中心に、右SHのヘアマンがサイドアタックを仕掛け、ラファエルがドリブルから鋭くシュートを突き刺し、アランゴが魔法の左足から鮮やかにFKを流し込んだ。

 前日のゲームで3位ドルトムントが7位ヘルタ・ベルリンに敗戦を喫し、ここで勝つ、もしくは引き分けに終われば3位に浮上する、ということでプレッシャーがあったのか、全体的に動きが重く、2-2のドローで最終戦を終えることとなった。

 それでも3位に浮上したボルシアMGには、今や現在のレバークーゼン、ドルトムントであれば、互角に戦うだけのチカラがあると見て差し支えないだろう。

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