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ポルトガル代表躍進のカギを握るクリロナ。得点力あるエースを1トップで起用しないワケとは?

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

勝利のカギ握るのはやはりエース

クリロナ
それでも勝利のカギはロナウドだろう【写真:原田亮太】

 米国とガーナに対しては基本スタイルで臨みながらも、米国はサイド、ガーナは中盤で攻撃の起点を作らせないことが重要になる。ロナウドのいる左サイド、すなわち相手の右サイドは両国がやや守備に不安を抱えるセクションであり、特別な対策を取ってこない限り、ロナウドが持ち前の打開力を発揮してゴールに迫るチャンスは大きそうだ。

 大量得点を狙える様な相手が1つも無いことから、ロナウドがハットトリックなどゴールを量産して、得点王争いのトップに躍り出る様な青写真は描きにくい。それでも勝利のカギはロナウドだろう。ただし、本大会までチーム状態を向上させ、ベント監督がその時点で最適のチョイスをしてピッチに送り出すことが躍進の前提だ。
 
 過去最高は2006年に行われたドイツW杯の4位。当時からエースは大きく成長しているだけに、ハイレベルなG組を何とか突破し、8年前を超える成績にチャレンジしたい。


担当記者による分析
目標:決勝進出
ノルマ:ベスト16

【了】

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