ロティート会長と公然の不仲【写真:goal.com】
元サンダーランド監督のパオロ・ディ・カーニオ氏は、ラツィオのウラジミール・ペトコビッチ監督の後任候補の一人に挙げられながらも、就任の可能性を否定している。
ブラジル・ワールドカップ終了後のスイス代表監督就任が発表されたペトコビッチ監督は、今シーズン終了までラツィオで全力を尽くす姿勢を見せてはいるが、成績不振のため解任の噂は絶えない。元ラツィオ監督のエディ・レヤ氏やバーゼルのムラト・ヤキン監督とともに、ディ・カーニオ氏の名前も新監督候補に挙げられていた。
だが、現役時代にラツィオでのプレーを経験している同氏は、クラウディオ・ロティート会長との不仲を理由に就任はあり得ないとしている。『フォックス・スポーツ』で次のように語った。
「私がラツィオの監督に? ロティートと一緒にやることは一生あり得ない。私は彼が好きではないし、そのことは秘密でもない」
ペトコビッチ監督が解任されるとすれば、もはや仕方のないことだとディ・カーニオ氏は見解を述べている。
「今はデリケートな状況だ。様々な期待があったがそれに応えられず、監督がもはや力を失っていることは明らかだ。監督交代はおそらく正しいことだろう」
一方でディ・カーニオ氏は、クリスマスの時期にちなんだ思い出話として、現役時代にマンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン前監督から誘われたことがあったとも明かしている。
「クリスマスに電話が鳴って、かけてきたのはファーガソンだった。かなり飲んでいることが声から分かったよ。彼はマンチェスター・ユナイテッドに来ないかと言ってきた」
「最初は友人のジョークかと思ったんだが、そのうち本当に(電話の相手が)ファーガソンだと分かった。だが断ったよ。私はウェスト・ハムのキャプテンだったし、受け入れることはできなかった」